彦市   » 名古屋の祭り » 2.まつりの始まり

たまたま「名古屋祭」と題する古本を入手しました。

この本は明治 43年に刊行されて話題を呼び、昭和 55年に村田書店から覆刊されたもので、定価 9,000円とあります。

名古屋の祭り文化を知る貴重な資料です。

名古屋の祭りとしては、「東照祭」(東照宮)、「若宮祭」(若宮八幡宮)、「天王祭」(那古野神社)の3大祭りがあり、加えて「大山祭」(熱田南新宮社)が盛大に行なわれていたようです。

また、古式行列「警固」の様子も紹介されています。

著者は伊勢門水(本名は水野宇右衛門)です。

先祖は三重の人で、名古屋で財を作った商人で、文化人としても有名な人でした。

天王祭は500年、東照祭は300年の歴史を有すると記されているので、戦国時代から山車が曳かれていたと推察されます。

名古屋の地は、戦国時代には小城があった程度で、原野が広がった河口地帯でした。

慶長15年になって、徳川義直公が名古屋城構築を始めて4年後の慶長19年に完成しました。

城下町は、京都の街を参考にして碁盤割に整地し、清須の町名を付けて、武士や職人が清州城下から移転しました。

こうして「名古屋」と命名した城下町が形成されました。

その後は港の方面が埋め立てられて、南に向けて拡張されて大都市に発展して、明治43年時点で、人口が50万人になっていました。

この明治43年は、名古屋開府300年にあたり、3月に「関西2府10県連合共進会」と称した祝賀博覧会が開催されました。

この時には、市内の各神社で盛大な祭り行事が開催されて、30両近い山車が曳きまわされました。

山車1両当たりの平均価格は、当時の金で5万円であったと書かれています。

祭り好きの名古屋人が町内対抗して、気張って山車を製作した事が伺えます。



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Last-modified: 2018-06-07 (Thu) 17:43:37 (JST) (191d) by hikoichi