彦市   » 私の作業ミス事例 » 5。ハロン消火設備の点検時に工場の生産ラインを停めた

ある自動車部品製造工場で、ハロン消火設備の点検時に連動リレーが誤動作して工場の生産ラインを停止させてしまった。

この生産ラインは、燃料噴射ポンプの組み立て・試験の作業場であった。

一般に、ハロン消火設備では、人が起動ボタンを押して作動させる方式となっている。

そして、消火対象物が稼働中であれば、消火装置の作動と連動させて消火対象物を緊急停止する。

このことは常識として知っていたが、特殊な構造の制御盤であった為に、連動リレーの存在を見落とした作業ミスであった。

 

発注元の親会社が独自に設計したもので、製作は有名な弱電メーカーが担当した制御盤であった。

この制御盤には、当時では珍しい IC 化されたプリントシートが組み込まれていた。

現地には、取扱い説明書もなく、制御盤の回路図も無かった。

テスト用の持ち込みボンベをセットして、装置のハロンガスは出さないようにして、実動作試験を実施した。

テスト後、5分程過ぎた頃、製造ラインが停止したと言われて、作業ミスに気づいた。

 

ラインを再起動するには、仕掛かり中の中間製品の取り外しや再調整が必要となる。

従って、作業ロスタイムが発生することで、工場に損失を与えることになる。

当日は、発注元の担当者が同行して、客先との打ち合わせも済ませてあった。

私にとっては初めての現場であり、予め関係資料に目を通してはいたが、下見などは行っていなかった。

後日、発注元の親会社が呼びつけられて、対応されたと聞いたが、私には損害額の請求はなかった。

ただし、その後の仕事は来なくなった。



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初版日時: 2017-03-10 (金) 15:32:39
最終更新: 2018-02-15 (木) 12:07:21 (JST) (4d) by hikoichi