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依佐美送信所の機能.jpg

昭和4年に完成した当時では、強力な電波を送出する世界最大級の送信所でした。

電波を放射するためには、大量の電力が必要であり、安定した高い周波数の交流を発生させて、これにモールス信号を乗せて、高いアンテナからヨーロッパに向けて特別な電波を放射していました。

回転機械を多く組み合わせたことによる損失が大きくて、電力会社から受け入れた950キロワットほどの電力を使って、アンテナから放出される電波は実質130キロワット程度でした。

実質のエネルギー利用効率は14パーセント弱にすぎず、残りの86パーセントが損失となっていました。

前段の回転機設備は、同じ仕様のものが2セットあって、故障時には切り替えて運用していました。

また、設備の起動後は自動制御されて、日本全国の電報を名古屋の電話局でまとめて、専用回線により遠隔操作よる発信が可能でした。

他方、送信相手からの受信は、西に30キロメートルの位置にあった四日市の海蔵受信所が受け持っていました。

これは、相手からの返信電波の周波数が近似しているので、強い送信電波の影響が少ない場所を選定したからです。

高周波発電機の出力を500キロワットを基準として考察すると、アンテナへの出力が430キロワットでした。

17,442ヘルツ(家庭用交流は60ヘルツです)の高い周波数を直接発電できなかったので、5,814ヘルツで発電した高周波をトリプラーを介して3倍に変換していました。

この為に、トリプラーでの変換損失が、約70キロワット生じて、電力効率が低下していました。

また、モールス信号に合わせて電波を放射するために、特別な方法で高周波電流を断続的に制御していました。

この断続制御回路での損失が大きく、約180キロワットありました。

詳しくは、下記の項目を参照してください。

2-2. 電源を供給

2-3. 安定した高周波を発生

2-4. 周波数を3倍に変換

2-5. 信号を注入

2-6. 電波を放射



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初版日時: 2018-08-15 (水) 16:02:02
最終更新: 2018-10-11 (木) 19:43:16 (JST) (34d) by hikoichi