彦市   » 依佐美送信所(改訂9版) » バリオメータ・コイルの調節

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アンテナ回路は、常に同調状態(目的の周波数に共振するようにコイル成分とコンデンサ成分のリアクタンスを等しくすること)を保つ必要があります。

同調が崩れると電波が放射されません。

依佐美送信所では、同調調節用として、バリオメータ・コイル(回路図ではL5コイル)が使用されていました。

バリオメータ・コイルとは、外形の接近した円筒状のコイル2個を組み合わせて、その重なり度合いで相互インダクタンスを変化させる構造にした可変型のコイルです。

2個のコイルを直列接続すると可変型コイルとなり、重ねた状態で対峙させれば、空芯型高周波トランスとして利用できます。

アンテナ回路では、周波数変動に対応する同調調節コイルとして使用していました。

即ち、ヨーロッパの数ヶ国に対して、予め、使用周波数と通信時刻を約束します。

そして、所定の通信時刻の前にアンテナ回路を使用周波数に同調するように微調節します。

この微調節はL5コイルを監視室から遠隔操作していました。

写真のようにベルト掛けの電動機が付いており、内側コイルを移動させて重なり具合を調節します。

送信周波数に同調すると、アンテナ回路の電流が最大になります。

稼働時には高周波回路が高電圧になるので、人が近づけないから遠隔操作を必要としました。

当然に、高周波発電機の出力周波数も相応に変更する必要があります。


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初版日時: 2019-02-26 (火) 17:35:12
最終更新: 2019-02-26 (火) 17:35:12 (JST) (25d) by hikoichi