彦市   » 二宮尊徳 » 貧富の定義

要約です。

分度を立て、富者には度外し推譲を勧めて陰徳積善を実行させ、貧者には勤勉力行を教えて富盛に至る道筋を理解させるには、先ずは貧富についてはっきりさせなければなりません。

しかし、貧富の定義は甚だ難しくて、古くから学者間でも諸説あって、巷の見解でも異なっています。

翁の遺訓によれば、次の如くです。

誰もが富貴を好み貧賤を憎むが、元々、富貴貧賤は天から授かったり、初めから定まったり、国で定めたものではなく、各人の心掛けにあるのです。

常に自活できており、他人を指導できる人は、富貴が身に付いています。

常に他人の指導を受けてはいるが、家業に努めて分度を守っている人は、富貴の状態です。

常に他人の指導を受けながら、自分勝手な行いの人は、貧賤が身に付いています。

元々、富貴貧賤は、心掛けや考えで変化するものです。

本質的に、人には大差ないことを悟って、勤勉に行動するべきです。

ところが、実際には、貧者はその日暮らしに近い行動を繰り返すので終身苦しむことになり、富者は先読みして準備行動をするので、安楽して事が成就します。

よく働き、よく倹約して分度を立てて、度外を推譲し、財産を増やし、徳を積む人は、富んで尊き人になれます。

一方、富者であっても、驕ったり怠れば貧に陥ります。

外観上での貧富の定義は、所属する集団の収入平均値を基準として区分していますが、明確に判定できるものではありません。

常に、貧者も富者も財産を欲しているので、争奪戦となっています。

例えば、平均的に暮らせる人が、その平均的な収入以下で暮らせば倹約であり、平均収入以上の暮らしをすれば贅沢です。

以下に、翁の用いた説明図を示します。

分度の説明図.jpg



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初版日時: 2017-11-26 (日) 13:02:53
最終更新: 2018-02-15 (木) 15:18:53 (JST) (4d) by hikoichi