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報徳要典」の内容紹介で、「報徳記」、「報徳論」、「二宮翁夜話」に関しては目次だけを列挙しました。

報徳分度論」に関しては、目次および内容の口語文による要約を掲載します。

この報徳分度論は、尊徳翁の孫である二宮尊親氏が執筆されており、道徳の実践と効果について、解り易く取りまとめてあります。

従って、この分度論を読むことで、尊徳翁の思考法や具体的な実践法が理解できると思われます。

後世に、尊徳翁の道徳思想並びにその実践法を普及することを目的として書かれています。

最初の頁には、志賀直道氏の序文があります。

志賀直道氏は、小説家志賀直哉氏の祖父であり、旧相馬中村藩主であった相馬家の家臣を勤めて、後に尊徳翁の門人となった人です。

明治36年で77歳であった時に序文を書かれたもので、以下は、私(管理人)の要約です。

 

分度を定めて、浪費を減らし、その余財を積み立てて民衆救済に備えることが、二宮尊徳先生が指導する道徳実行の本源である。

これが国を興して民を安心させる方法である、と翁が説かれていた。

分度が一旦確立すれば、その実行により財が増えるので、衰退した家も、衰退した国も復興できる。

令孫の尊親君が、北海道十勝で数年に亙って拓殖に従事しながら、ここに報徳分度論を著した。

これは、その事業にも因んでおり、時勢としても益々必要度が高まっている。

この論文では、分度の成立から成果までを十分に解説している。

報徳の教えに従って分度を立てようとする者は、これによれば利便が大いにあるであろう。

人々がこの方法を実行するならば、一家の幸福のみならず、天地の恩徳に酬われて人道の本分を尽くすことになる。

私がかつては二宮翁の門人であったので、序文を託されたもので、この書が完成したことを喜んで一言述べる次第である。

更に、二人の序文が記されています。

岡田良一郎氏と大槻吉直氏である。

岡田氏は、静岡掛川の実業家であり、後に衆議院議員として活躍された。

尊徳翁の弟子として報徳思想の普及に尽力して、地域振興に努めた功績がある。

序文の内容には、次のことが書かれています。

二宮翁の法を立てれば、必ず分度を以って財政の基礎となり、推譲を以って仁托を施せば興国安民の道を行うことになる。

分度は経済の法則であり、推譲は道徳の教えである。

災難を免れ、富を築き、日新の智を開くには、必ずこの道に依ることである。

後の大槻氏は、旧相馬中村藩の出身であり、内務省の官僚として、農政や北海道の警察部に勤めた人ですが、後に、富田高慶翁の伝記を書いている。

報徳分度論 目次

第1章 総論

第2章 貧富の定義

第3章 分度の必要

第4章 分度の原則

第5章 度外の推譲

第6章 分度の模範

第7章 分度と報徳結社

第8章 中庸の分度

第9章 報徳の公益

第 10 章 結論



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初版日時: 2017-11-22 (水) 18:53:35
最終更新: 2018-10-14 (日) 12:24:28 (JST) (32d) by hikoichi