彦市   » 二宮尊徳 » 分度の原則

現代の生活実態を考慮して、要約しています。

我が国は、祖先からの開拓・開墾の努力が積み重なって、今日の農業が成り立っています。

翁は、幼少の頃に荒地を開墾して1俵余りの米作から初めて、収穫の半分を再投資して順次拡張する方法を採って、大変な努力を続けながら、他譲もされました。

この方法は、開墾だけに留まらず、他にも応用できる分度の原則です。

この「分度の原則」については、歴史上の記録に無く、経書にも書かれていません。

未発表の理論です。

翁の歌に「古る道に積る木の葉をかきわけて天照神の足跡を見ん」とありますが、これが、その理論の源を言っているのでしょうか。

しかし、人それぞれに体力や体調が異なり、また、家族構成も異なるので、分度の方法を固定して一律に実行するには無理があります。

従って、分度の教えでは、状況を汲んで臨機応変に実行することも認めています。

収入の一部を蓄えて次期に備える生き方が、人の道です。

収穫の全てを消費する生き方は、鳥獣の道です。

一般に、人は、貯めた金で田畑を買ったり、蔵を建てたり、子孫へ贈ることは出来ても、他人へ譲渡する事はなかなか出来ません。

ある人は、他人に譲る行為は富者が行えばよい、と言います。

強制はできませんが、全ての人が他譲の心得を身につけないと世の中は良くなりません。

そこで、他譲の理論を富者によく教えて、先ずは、有志に率先垂範してもらうことです。

ただ、分度の原則を明確にしておかないと、他譲の実行が広まらないので、実現可能な折衷案や緩和条件も定めておく必要があります。



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初版日時: 2017-11-28 (火) 09:27:52
最終更新: 2018-10-14 (日) 12:20:30 (JST) (32d) by hikoichi