彦市   » 二宮尊徳 » 分度と報徳結社

要約です。

報徳の教えに共感した有志が団結して、その教え(分度)の実行を目的として「報徳結社」があります。

活動内容は、勤倹を勧め、贅沢を戒め、善行を賞し、荒蕪を開き、山林を増やし、物産を開発し、道路をつくり、水利を便にし、不足品を融通し、金銭や穀物を与える等です。

これらの行いの結果は、人の守るべき道として社会に役立つことばかりです。

今では、富者も貧者も、農家も商家も社員となっています。

お互いに、資本金を出し合い、譲り合って共同活動をしており、世間にも名を知られて、益々発展しています。

昔は、官による報徳法があり、各藩の財政を改善して経済を安定させたり、人々を安心させたりで大きな功績があったのですが、長くは続きませんでした。

現在の結社は、全国に広がり、藩が行った昔の活動よりも盛大になっています。

この結社の資本金は寄付や加入金等で成り立っています。

加入金は一律ですが、その他については、金額を定めたり期間を限定したりしていません。

加入金の一時返還や払い戻しも認めています。

世の中には、公益を目的とした類似の団体もありますが、一時の活動で終わってしまうものが多いです。

翁が、かつて、結社を戒めて、加入金と利付借入金は安易に行ってはならない、と言われたのは、度外の推譲以外の資金で社業を行おうとしたからです。

この方法では、報徳社が負債増大で倒産する恐れがあると判断されたからです。

この観点から言えば、現在の報徳会は推譲による資本ばかりではないので、基盤が万全とは言えません。

報徳の教えを真に理解して実行するには、結社に加入するのが好ましく、社員相互の刺激と環境が励みになります。

報徳の道は、金銭面だけではなく、道徳心を発揮して世の教えを補うことが最も肝要なのです。

しかし、この記事においては、専ら経済面に関して論じているので、誤解しないでもらいたい。


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初版日時: 2017-11-27 (月) 15:47:22
最終更新: 2018-04-13 (金) 18:49:03 (JST) (18d) by hikoichi